6年生に読み語り

2月の話しですが・・

いつも行っている小学校で、母親委員さんの企画で
全学年への「朝の読み語り」があった。


で、今回は6年生をお願いされました。


1年生、2年生までは毎週行っていましたが・・
6年生!!随分久しぶりで、読みたい本がいっぱいあるけど
どうしよう??


悩んで2冊持って行きました。


さて、少し早めにクラスに行くと・・・


私よりみんな背が高い!おお〜大きくなってね〜〜と思っていたら

「あ、1年のとき、本読んでくれた人だ〜」と声が上がり
「あ、そうだ!」
「おぼえてるよー」って
嬉しいことを言ってくれました。


そして、1人の子が遠野の指遊びで「ねこたこ」をしながら
「ほら、できるよー」って見せてくれて
他の子も「おぼえてるよ」「できるよ」ってやってくれたんですよ。

もう、みんななんていい子なんでしょ!


そこで、「じゃあ、ちょっと遊ぶ?」って聞いたら
「遊ぶ、遊ぶ!」って。

みんなで丸くなって座って・・・
藤田浩子さんに教えてもらった
「加藤清政お馬にのってほい」って(という題だったかわすれた)
歌いながら、お隣の膝の上の手をポンと叩くあそびをしたんですよ〜〜。


もうね、本当にそれだけなのに
ゲラゲラ笑っちゃって、みんな半分は真剣な顔で半分はわらってて・・
いいクラスですよね。


ちょっと遊んでで、
「じゃあ、本読もうか」っていったら
「うん、そうしよう」とすぐ集まってし〜〜んとしてくれて
さすが6年生。

1冊目は

「ちゃんとたべなさい」

でも、残念なことに担任の先生が最近読んでくれたんですって!あちゃ〜〜

差し替えの本を持って来なかったの。まさか、担任の先生が読んでくださったとは・・

でも、「いいよ、それ、面白いから」ってみんな言ってくれて
ちゃんと、わらって聞いてくれました。ッほ。(反省)

2冊目は
ゆきのうえ ゆきのした (世界傑作絵本シリーズ)

ゆきのうえ ゆきのした」

これは、素敵なセンスのいい絵ですが
内容は、ちゃんとした「自然科学」の本です。

大石田町は、豪雪地。

大人は大雪に「大変だ」「嫌だ」と思いがちですが(実際大変ですが)
せっかくこの地にいるなら、「雪」を楽しむ事も
子どもに伝えた方がいい、と思っています。


この本を読んでも、雪のない地方の子どもだったら、親に頼んで
わざわざ遠くまで出かけないと体験出来ない事も
大石田だったら、ちょっと気をつけて観察したり
車で数分いけば、十分冬の雪の森や林の中を観察出来るからね。


そんないい事、見逃さないほうがいいよね。


最後に、「中学生になっても、読み語りに行くので
また会いましょう」と挨拶して終了。

あ、本を読み出したら、この子達が1年生だった頃の事を思い出した。
それはね、いつも真ん中の前から2番目くらいに
身体の大きな男の子K君がいて、彼は本が大好きな子で
さっと集まってくれるの。
で、よく見たいから正座しちゃうんだけど、大きいから後ろの子が
「K君、大きくてみえな〜い」とか言う訳。
そうすると、k君はすっごく申し訳なさそうに身を縮めるの。

それが、本当にいとおしいくらい可愛くて。

だから、「k君、正座じゃなくて、体育座りにしたら?」
「それから、見えないって言う人は、黙って自分で見える位置に移動してね」と
よく言ったっけ。
だって、最初に集まってくれたのはk君だしね。


そうしたらね、その日も、前から2番目に
もっともっと大きくなったk君は、目をきらきらさせてそこに座っていてくれました。