中学校へ読み聞かせに

先日、中学校へ読み聞かせに行ってきました。

例年、年3回なのですが、今回は

これが最初で最後。1回だけ。

 

でも、図書の先生が一生懸命設定してくれた

大切な15分。今回は、2年生に行ってきましたよ。

 

いろいろガマンの多い生徒さんたちが少しでも

楽しいと感じてくれるといいのですが・・

 

まずは、挨拶してからの手遊びあを。

え?中学生に手遊び??って思うでしょ?

 

でも、「O小学校だった人は知ってると思うけど・・」と

遠野の手遊び「ねこたこ」をすると!

「あ、知ってる!」って言って得意顔の子が数人と

「何?何?」「え?何それ」って

声が出て・・なんとなく〜〜く8割くらいの子ができたかな?

 

「これやると、頭がスッキリするんだよ〜

試験勉強の合間にするといいよ〜」って言ったら結構真剣な顔!!(笑)

 

さて、場が少しほぐれたところで・・

1冊目は

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パイルドライバー

長谷川集平

 

「パイルドライバー」はプロレスの技の名前

でも、今の子どもたちって「プロレス」見てないから

あんまり知らないんだよね〜〜

 

でも、大丈夫!!

ぶんくんは、えっちゃんが好きなんだと

自分でつぶやいちゃうほど、好きなんだけど・・

でもね、つい男の特有の「あんなこと」や「あ〜んなこと」をやっちゃうんだよね。

本当は好きなのに・・

 

そんなことを考えながら道を歩いてゆくと

向こうからえっちゃんがやってきた!

えっちゃんは、ちょっと強気な眼差しでぶんくんを見つめながらやってきた

 

思わずぶんくんは「なーんーだーよー」っていつもの様に・・

 

次の瞬間!!!

ページをめくったら・・

みんな「え〜〜〜?!」「うそ!」「あははは」と大笑い!!

先生まで大きな声で笑ってくれて・・(いいクラスだ)

 

その後の展開に大盛り上がり。

 

最後はね、ぶんくんはえっちゃんのことをいっそう好きになった!で終わります。

 

よかったよ〜、しっかり反応してくれて!!

 

誰も反応してくれなくて「し〜〜ん」ってなると、辛いですけどね。

 

あ、プロレス技が出てくるので、絵本の最後にも本当には危険だから

やらないでね、と書いてあります。

ので、私も、本当に危ないからやらないでね、女子の人!って言ったら

女子にまたまたうけました。

 

で、2冊目は

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「そろいろ男爵」

ジム・ボム 文 ティエリー・デデェー絵

中島さおり 訳

 

この本はフランスで2014年に刊行されました。

学校で読むのは初めて。

 

自分で飛行機を作って、空色に塗って、

空に紛れて「鳥を眺める」のが趣味の

「そらいろ男爵」

 

彼の家には、沢山の本があって

戦争なんか嫌い!だけど・・

とうとう戦争が始まり、男爵も戦争に駆り出されてしまいます。

 

爆弾の代わりに、何を落とそうか??考えて

男爵は重い本、そう百科事典を落とすことに!

 

その日、男爵は一人で橋ひとつを守ったのです。

 

でも、戦争は続きました・・

ある日男爵は、どんどん本を落として行きましたが・・

最後の1冊を敵の隊長目掛けて落としましたが

当たりませんでした。

でも、敵の隊長はその本を拾うと、

黙って陣地にこもってしまいました。

 

こうして、その日は命令が出なかったので

戦争はストップ。

なんと隊長は夜通し「本」を読んでいたのです。

(絵では、その本は「戦争と平和」)

この事に気を良くした男爵は

残っている大事な本を次々に落として行きました!

 

天文学の本を落とせば、兵士は星ばかりみる様になり

詩集を落とせば、詩人が生えてきてました

 

そのうち、男爵は本の落とし方を工夫する様になって・・・

 

とうとう、戦争が終わりました!!

 

というお話です。

絵がおしゃれです。

朝、戦争をテーマにした本を

読むことは今までなかったけど・・

戦争というより「本」の面白さが伝わるといいかなと思って。

ってそこまで思うより「楽しんで」欲しいがいちばんなんですけど。

 

最後に、時間が数分あったので、

もうひとつ、難しい〜〜手遊びをして、おしまい!!

3年生になったら、また読みにきたいな〜〜。

とってもいい感じで終わりました。