土湯から南相馬へ

用を足して、「土湯温泉」まで。

山形県内の日帰りの温泉にはよく行くけど
県外の温泉なんて、久しぶり〜〜。うれし〜

吾妻スカイラインを通って移動
山の上はガスが出ていて、寒かったけど。

ずっとずっとくねくねの上り坂。
ガスで、前のバイクのブレーキランプがやっと見えるくらい。


下り坂になったら、あっという間に「土湯温泉」に到着。

福島は、山形より季節が一足早い感じ。


山の木々の新芽が、山形より大きい。
静かで、川の流れの音だけが響いている。

温泉は、透明でゆるゆるしていて気持ちよかった〜〜。
また、明日から頑張る!って気持ちになるよね。


次の日、
飯館村を通って、南相馬まで行った。


山道を通っていくと、緑が本当にきれいで
いい季節だな〜と思っていたら


飯館村」の看板が出てきたら、突然マスクや防護服のような格好の
人たちが、大勢作業していた。

「除染作業中」の看板。

ソーラーの付いた「線量計」が置いてあった。

山肌を、巾3、4mの幅で削って行く。

ずっと作業してきたあとがある。

でも、その上に山は続いている・・・
途方もない作業だ。


でも、するしかないんだよね


そろそろとその横を通り抜けた。

家が立ち並んでいたけど、みんなカーテンが閉まっていた。
郵便局や、生協も閉まっていた・・


地震後1年くらいは、放射線量についてニュースをみたり
みんな過敏になっていたけど

今、その数値をみてもそれがどれくらい高くて、悪いのか
もう、すっかり分からなくなっている。

放射のは目に見えない。

それが一番恐ろしい事。

支援のひとつとして「忘れない」事が大切だけど

私は、もうひとつ、放射能」は特
「正しい知識」を学ぼうとする気持ちと、
「現在の正しい状況」を知る努力が必要だと思った。


そして、国の「原子力発電」の方向をきちんと見て
他人事なんかじゃなくて、ひとりひとりが自分の事として考えて
意見を持って、決定して行かなくてはいけないと強く思った。


そんな事を考えながら、お目当ての「南相馬図書館」に到着。

ここは素敵な図書館だと、
杉山亮さんにも、草谷桂子さんにも薦められていた。

ただ、とっても立派で、大石田町の規模には大き過ぎて全体的な参考には
ならない。


でも、草谷さんから、大きさでなく「その場所」がどういうコンセプトで
作られているか、どんな意味があるかを考えながら見て来るといいわよと
アドバイスしてもらった。

そうだよね。

大きい図書館だと、見る前から「うちの町では無理、無理」と見学
使用ともしない人もいるもんね。

そして、お二人が言っていたとおり、本当に素敵な図書館でしたよ〜〜。

玄関を入ると、いくつかの会議室の扉が並び、
向かい側は、ガラスのワーク室!

その奥に

左は一般書コーナー、右は児童書コーナー

広々として、ゆとりのある作り。

外とつながっている場所が多く「テラス読書」ができるんですよ。
いいな〜〜。

児童書コーナー

パズルなどのおもちゃも貸出ししてます!

お話の部屋、赤ちゃんコーナー、児童用トイレ、授乳コーナー
みんなとっても配慮されていました。

調べもの学習の本も充実してました!!

一般書も、大人がたくさん(全然人がいない図書館もあるからね)
くつろいで読書されていました。




玄関のすぐわきには・・

毎日、ここで生活する方達の心配は、計り知れない。

人口も震災前の6割になってしまったそうです。

見学を終えて、家でおじいちゃんとマミさんが首を長くして
いじけて(笑)待っているので、
家に帰りました。

途中「相馬みちの駅」に立ち寄ったら、今年始めてツバメを見た。

福島の春は、美しかったです。
行ってよかった。