新刊・「子どもにもらったゆかいな時間」

京都のおもちゃばこに行った時、
杉山亮さんの新刊「子どもにもらったゆかいな時間」を買いましたよ!

新刊!といっても、実はこれ待望の復刊なんですよ。

じゃん!

ははは、持ってたんですけどね、前の本も。


でも、最後に「時がたつ」と言う新しい一章が付け加えられ、
あとがきも増えています。

古い方の奥付をみると、1996年2月10日の4刷ですが、
買ったのは、多分12年前なので忘れちゃったけど、もしかしたら古本屋を探して
買ったのかも・・


で、この本、当時読んだ時本当に「すごい!」と思った。


杉山亮さんが、最初「保父さん」だった時の「保育」を綴った本で
もうね、出て来る子ども達が目に見えるよう!
笑っちゃうところがたくさん!


私も幼稚園に勤めていたので、いろいと事情も分かるし
そうきたか!、おお〜〜って感じなんですが

保育をしていたときも、子どもが生まれたころも
随分保育、育児関係の本を読んだけど・・

杉山さんの本は、「これをしたら、こんな効果があります」とか
「こうやれば、上手く子どもが言う事をききます」的なハウツー本ではなく
かといって、「杉山さんだから、出来たんでしょ?」とかただただ「笑える本」ではなく、

杉山さんが「大人」としてどう「子ども」と関わって
ひとつひとつに、どんな思いがあって、それをどう感じたのか、
が書かれていて、


他の人が同じ事を今しても決して上手くいくとは限らない訳で(いや、いかないだろう)
でも、その根底にある「保育とは?」「子どもにどうか関わるか」を
感じ取れれば、きっと保育や育児に役立つすごい本!だと思います。

杉山さんが保父さんだったのは、もう30年前くらい・・
あの時より、「保父さん」はぐっと増えているはず。

いろいろ環境も、親も、子どもも変わった!っといわれているけど
根本にある「子どもの育ち」や「大人としてどう子どもと関わるか」は
そうそう変わらないんだと思う。
いや、変えちゃうから変な事になってるんだろうね。


子どもに関わる人に、どんどん読んでももらいたい1冊です!

今回、久しぶりに読み返し、杉山さんの考え方は「やっぱりいいな〜」
思いました。


大人が「よかれ」と思っていることが
子どもにとって大きなお世話であり、むしろ成長を阻んでいたり、


大人には簡単に「その先」が分かっている(様な気がする)事から
大人の考えに「誘導」する事が「いい保育」と思いがちだったり・・

そう言う事じゃ、ないんだな・・と。



「能率」だけを考えたり、「結果」だけを求めたり
「怪我さえしなければ」よかったり、
「なにも教えないで、こどもの言う事をきく事が、「子どもを尊重」すること」と
勘違いしたり・・・

「保育って、そんなんじゃない!」って思う。


まあね、自分自信の「子育て」(もう、ほとんど終盤だけどさ)も
反省することばかりですが・・

「子どもにもらったゆかいな時間」

読み直した事で、このタイトルがいかに杉山さんらしくて
すべてを言い表しているかを、再認識しました。

子育てって、そうなのよ「ゆかいな時間を」を共有できる
楽しくって人生において特別な時間なんだよ!
いつから「つらい」ってことになってんだろう。
「子どもを預け」れば親は幸せで、生む人が増えるって
なんで政治家はおもってるんでしょうか?違うだろ!

かけがえのない「子どもにもらったゆかいな時間」をそれぞれに感じられたら
幸せですよね。

ちょっと、考え方を変えたり視点をかえると
よりその「幸せ」を感じられると思います。




是非、是非、読んでみてください!おすすめです。
子どもにもらった愉快な時間