女川へ・・

さて、13日に伺った「女川第4保育園」は
海から少し奥まっていて、津波の被害に遭わずにすみ奇跡的にも
地震の被害もほとんどなかったそうです。



そして、第1保育園も建物は無事でしたので今でも避難所になっているそうです。

園庭には何台かの軽トラが止められていました。


第2保育園は、津波で跡形もなくなってしまい
第3は、島の保育園だとか。

その3つの園と合同で、12日からここ第4保育園での保育は再開されたそうです。

ここまでの先生方のご苦労を考えると、本当に大変だったと思います。

そして、これからのご苦労は想像出来ない程です。



この日も、ならし保育に来た小さい子達は、親と離れる時
普段の4月でも「泣く」のは当たり前の状態ですが、
今日は「尋常」ではない泣き方だったそうで・・・



さて、私が先に所長先生とお話している間、
Kさんが、子ども達にわらべ歌あそびを教えていたそうです。
後で、 SHINKOさんから聞いて、「あ〜〜、私も見たかった!」



「あ、携帯で動画撮りました!」とおっしゃるので
車中で見せてもらったら、もうそれはそれは、子ども達がたのしそう!
どの子も笑顔、笑顔!!


動画をSHINKOさんから送ってもらおうとしたら、大きすぎて送れないとの事。
そのうち、送られた来たらお見せしますね。


そうです!Kさんはわらべ歌の先生なんですよ。


こういう時、「技術」を持っている人は強い、すごいな〜〜と思う。


しかも、県内あちらこちらの場所で、子どもだけでなく、保育者にも教えていらっしゃるようで
なんと、この日も園について最初にあった子は、以前仙台のある場所でわらべうたで
遊んだ子どもさんだったんですよ!


その親子さんが女川に引っ越されたのをしってらしたKさんが、
震災後ずっと心配していらしたようで、
偶然の無事の再開に大喜びでした。


また、保育士さんに「K先生ですよね?私、◯◯でお世話になったものです」とおっしゃる
先生もいて、またまたびっくり。

長く広く活動されているご様子がよくわかりました。
すごすぎますKさん!


さて、初日からなんと園で作られた「カレー」の給食が出されていました。
すばらしい。


今後はますます色々な「大変」がありそうですが
先生方、どうか頑張ってください。そう思ったら
3人ともおもわず「何か必要な物があったら、言ってくださいね」
「また、来ます、お手伝いする事あったらいてくださいね」と口々に。


すると、申し訳なさそうに先生が「リュックがあれば・・」
とおっしゃるのでSHINKOさんがすかさずメモ。

避難用の大人のリュックがないとの事でした。

そして、昨日Kさんが早速持ってまた園に伺ったと、13日のコメントにSHINKOさんから
連絡があり、頭が下がりました。
お二人とも本当にすばらしい。
先生方、安心された事でしょうね。

長居してもご迷惑なので、その後すぐ園を出ると
所長先生が、せっかくいらしたので是非「女川の港」の方まで行ってみてください。
とおっしゃったので、Kさんが運転して行ってくれた。

第4保育園の付近は、大きな被害は見られなかったのですが
進んで行くうちに、「あ、あそこ、あそこ」「ああ、あっちも」とだんだん被害家屋がでいてきました。


そして、数分後車の窓から入る空気がだんだん「魚」のにおいが強くなって・・
そのうち、何もない!ここにあった建物はどこにいったの??といった風景が。

3ヶ月経った今、以前より道路のがれきはきれいに撤去されているそうです。

が、全体的にはなにがどう進んでいるの?
なにか変わったの?と言う感じです。何もない広いがれきの散乱する中で、
あちらこちらに、ぽつんと重機が動いています。

「重機、足りないよー!」「もっと、重機もってきてよー」と繰り返すKさん。

私も、SHINKOさんも「そうだ、そうだ!」

で、港のすぐ高台にある「病院」の駐車場に登りました、
大勢の人が、同じような表情でみな無言でその様子を見ています。


ビルって、横に倒れるものものだっけ??
これは、なに??

海は、あんなに今穏やかできれいなのに・・・・

その美しさが余計に悲しく、空しくなる。

いったい、何がおきたんだろうかと。

Kさんのお知り合いが、被災地を見た時「誰がやったの?」「いったいだれがやったの?」と
繰り返していた・・そうですが、まさにそんな気持ちでした。

その後、海岸線をずっと登って「雄勝」に行きました。

そうそう、前回本を持って行ったのが「雄勝小学校」

雄勝も本当にひどい事になっていました。そうか、あの子達、ここにあの時いたんだ、
どんなに怖かっただろうに・・

いまだ、こんな事に。

これが小学校

その後、北上川沿いをのぼって、前回いった中学校の前を通って
仙台まで帰って来ました。

長くなったので、また少々続きます。