避難所で本を読む

となりの市の避難所から、「本を読んでくれないか」と友達のところに
声がかかったので、今日は一緒に「読み語り」に行った。


南相馬市から避難して来た小学校3年〜高校生の子と、年配のお母さん方が
聞いてくれた。


押し付けがましくならないよう、少しでも楽しい時間となるよう
気をつけて、お話会を開始。


はじめは、ちょっとこわばったというか、知らないおばさん登場に
固かった表情も、本を読み始めると、
ふと笑顔が見えだし、わたしもほっとした。

どんな子達がいるのか、わからなかったから
いろいろ持って行った本から、今日私が読んだのは、これ!


それから、「おはなし」を一つ。「エパミナンダス」をした
エパミナンダスは、ちょっと抜けた男の子の笑えるお話
(東京こども図書館 おはなしのろうそく1より)
お母さんがたからも、笑い声が聞こえて、うれしかったよ

お話会は30分で終わったけど、まだ時間があったから
一緒に、先日覚えた折り紙のこまをみんなで折った。

「折り紙、苦手〜〜」と言っていた、男の子も
ちゃんと出来たし、「みんなこの際覚えちゃったら一生もんだよ!」
って、言いながら2つづつ作ったよ。


折り紙しながら、笑ったり、おしゃべりしだしたら
高校生の彼が、
新しい高校を探して、編入しなくてはならない事をおしえてくれた。
家は、大丈夫だったけど、放射能の20キロ圏内にあり
高校は、無くなってしまったとのこと。


お友達も一番遠い子は四国へ、また関東にもいってしまったこと。

地震が来た日、みんなで校庭に避難して、
そこから「家に帰えりなさい!」と先生に言われ、
それっきり。だそうです。


中学生も小学生も、みんな学校を変わらなくていけなくて
大きな心配とストレスを抱えているんだと思う。


そして、大人は仕事と住むところを探して奔走しているとの事。


まだまだ、ぜんぜん先が見えない。